ES(従業員満足度)とは

従業員満足度とは、福利厚生や職場環境、職務内容、待遇などについて従業員の満足度を表す指標のことです。英語表記ではEmployee Satisfactionと記され、「ES」とも呼ばれます。
近年、従業員満足度を重視する企業が増えてきました。その背景には、少子高齢化により労働人口の減少や働き方改革が叫ばれるようになったことがあります。
深刻な従業員不足を解決するためには、「働きやすい職場環境」を整えることが重要です。より働きやすく魅力的な職場を作るためには、従業員満足度を向上させることが求められます。

ES(従業員満足度)を構成する7つの要素

企業ビジョンへの共感

企業ビジョンに共感している従業員は、会社に対しての期待感や会社に所属していることの誇りを持ち、会社への信頼度が高まります。企業ビジョンに沿った判断・行動が期待できるため、生産性の向上にも繋がります。
共感が得られていない状態だと「納得できない、ストレスがたまる」といったことが起こりがちで、従業員満足度の低下につながってしまいます。

マネジメントへの納得感

部下の考えを理解したコミュニケーションが取れていたり、部下の仕事ぶりを把握して、きちんと称賛したりしている上司がいる部署の従業員は、モチベーションも高まり従業員満足度が高くなります。
部下を放置したり、納得度の低い評価を部下にしたりする上司がいる部署の従業員は、当然ながら従業金満足度が低くなり、辞めていく傾向にあります。

仕事内容

自分の能力・スキルが仕事に活かせている場合や、自分の仕事に誇りを持てている場合、仕事を通じて成長を感じられている場合などに満足度が高まりやすく、人材配置の最適化が行われている企業では、この要素に対する満足度が高い傾向にあります。また、ひとりひとりが成長意欲やモチベーションを高く持って取り組んでいるため、生産性も高くなっています。

職場の人間関係・職場環境

社内の人間関係や職場環境も、従業員満足度に大きな影響を与えます。仕事にやりがいを感じていて報酬に納得していても、上司や同僚との人間関係に問題があったり、チーム内の連携が悪く職場の雰囲気が悪いと、従業員満足度は低下します。
人間関係に対する満足度です。前述したマネージャーのほか、先輩・同僚・部下との関係性がこれに含まれます。コミュニケーションが取りづらい人がいない、承認・賞賛の文化が根付いている、安心して自分の意見を発信できるといった環境では満足度が高まる傾向にあります。
良好な人間関係が築けていることで、意見交換やアイディア発信が活発になるため、新しい発想も生まれやすく、既存サービスや新規事業にも活かせるといったメリットがあります。

快適な職場環境

職場環境に対する満足度です。自分のライフスタイルに合った働き方ができている、適切な業務量が与えられている、快適な環境で仕事ができているなどの状態であれば満足度は高まります。
最近では、テレワークが急速に普及したこともあり、働く場所や時間も多様化しています。そのため、仕事のON・OFFが切り替えやすい、オフィスでも自宅でも同じように仕事が進められるといった環境が提供されていると、満足度が向上する傾向にあります。

評価・待遇

給与待遇に対する満足度です。成果に応じた給与が支払われている、ポジションに応じた給与が支払われているといった状態であれば、満足度が高くなる傾向にあります。また近年、転職が一般化してきているため、「同業他社の給与と比較しても妥当である」と感じることができるかどうかも重要なポイントになります。
給与待遇における満足度は、前述した「マネジメント・評価」おける満足度と連動することが多くなっています。

福利厚生の充実度

住宅手当や食事手当がある、慶弔見舞金が支給される、特別休暇が充実している、スキルアップのためのe-ラーニング制度があるといった環境だと満足度が高まります。
福利厚生にもさまざまな種類が存在しますが、特に人気が高いのは「手当金」や「休暇」に関する項目です。福利厚生の内容にこれらの項目が多く含まれていると、満足度がより高まると言えるでしょう。

ES(従業員満足度)向上による効果

能動的に行動する従業員が増加します

従業員満足度の高い企業の従業員は、経営理念や企業のビジョンに関心が高いため、経営側が発信した情報をしっかりと汲み取り、自身の仕事と結び付けて行動しようとします。
そうした従業員が増えれば増えるほど、組織に一体感が生まれ、一丸となって業務に取り組むことで、生産性も上がるでしょう。
当事者意識が高まり、業務に能動的に、積極的に携わることが期待できます。
こうした個人の当事者意識の強さは、生産性や業績向上という結果にあらわれます。自発的に物事を考え、自律して仕事を進めるため、期待以上の成果を出してくれるでしょう。

チームや組織の一体感が向上し、
生産性が高まります

従業員満足度が高いということは、会社への信頼感が高いということ。従業員同士の信頼関係も高まり、一体感が向上します。自分が関わっている業務への責任感も高まり、結果的に生産性の向上に結びつきます。

報連相がしっかりし、
ミスやトラブルが減ります

従業員満足度の高い従業員が多い程、職場内でのコミュニケーションは活発になります。誰もがオープンに意見が言える組織風土であれば、有益な意見交換や業務改善などが期待できます。
また、コミュニケーションが活発な組織は、相互にフォローし合って業務に取り組む意識が強いため、大きなトラブルやミスが未然に防ぎやすくなり、安定した業務を行うことができるでしょう。

定着率が高まります

従業員満足度が高まると、長く働きたいと感じる社員が増え、優秀な人材が育ちます。すでに働いている社員が安定して長期的に働いてくれるようになるのはもちろん、新たに採用活動を行う際にも良い影響を及ぼします。

顧客満足度が高まります

社員一人ひとりのパフォーマンスが高まることは、サービスの質や商品の性能が良くなる流れに結びついていきます。顧客に提供するサービスや商品の質が上がることは、顧客満足度の向上に直結し、会社のイメージや業績を押し上げることにつながるのです。

ES(従業員満足度)向上による効果をチェック!

貴社の現在の従業員満足度はどれくらいでしょうか?チェックシートをご用意しましたので、ぜひご利用ください。

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